作品紹介
 



 
17才と19才の少年、ジュンとケン。知的障がいがある彼ら2人が、アリゾナに住む新婚夫婦マークとキャサリンの家にホームステイし、ハイスクールや職業訓練センターに通う日々が始まる。キャサリンは、ボランティア団体で仕事をしているが、障がいのある人と暮らした経験はない。ネット等で情報を集め準備したキャサリンは、二人を出迎え戸惑った。言葉が通じない。ジュンは目も合わさない。果たして本当に二人と一緒に暮らしていけるのだろうか…。ところが、夫が帰宅し夕食が始まると、彼らの旺盛な食欲に、何やらうまくやっていけそうな気がしてくるのだった。これは、知的障がいのある人々の「可能性/able」の物語であるとともに私たちが持った先入観を打ち破っていく「可能性/able」の物語でもある。(2001年作品・101分)

毎日映画コンクール記録文化映画賞受賞/D’october映画祭 (USA) Best14/IDFAアムステルダム国際ドキュメンタリー映画祭Best22/プラハ人権映画祭、テサロニキドキュメンタリー映画祭招待作品/文部科学省選定

 




 

2003年、アイルランドの首都ダブリンで、スペシャルオリンピックス夏季世界大会が開催された。郊外の小さな町が日本のアスリートのホストタウンに。その町に住むダウン症のエイミーは、陸軍軍曹の父と優しい母の間で12人の兄弟の9番目として生まれた。妹にも脳性麻痺障がいがある。エイミーは体操のアスリートだが、今回の世界大会には選考されなかった。彼女たちは何事にもチャレンジする精神を持っている。両親も彼女たちの強い意志を尊重している。そんな彼女たちの町に、遠く日本からスペシャルオリンピックスのアスリートたちがやってきた。開会式のシーンでは、ネルソン・マンデラ、U2、シュワルツネッガー、モハメド・アリ、コリン・ファレル、そして、ユニス・ケネディ・シュライバーが登場する。 (2004年作品・101分) 

 




 

2005年2月、スペシャルオリンピックス冬季世界大会が開催された長野県に世界中のメディアが集まった。その中に、カメラや録音機材を持った知的障がいのある9人の撮影クルーの姿があった。彼らの名はビリーブクルー。半年以上かけてプロの指導を受け撮影のトレーニングを重ねてきた。世界大会本番を撮影する時、彼らは自らのチームワークでカメラを回し、マイク片手に自由にインタビューをし、競技会場での撮影に連日挑んだ 「障がい者はできないのではない。社会が彼らをできないと思って、できなくさせているのだ」。これは、スペシャルオリンピックスの創設者、ユニス・ケネディ・シュライバーの言葉。 日頃のトレーニングから発揮される知的障がいのあるアスリートたちの素敵なパフォーマンスを障がいのあるクルーたちが記録する姿を見つめた貴重なドキュメンタリー。(2005年作品・109分)

文部科学省選定[家庭向き|少年向き]/ぴあ満足度ランキングNo.1

 



 
長崎、雲仙で暮らす知的発達障がいのある和太鼓チーム・瑞宝太鼓の物語。彼らは、太鼓を打つことを職業とし、年間100回を超える公演をしている。団長の岩本友広さんは、7歳の時に両親が離婚、他の兄弟を連れて母は何処かへ去っていった 。父親も間もなく亡くなり、その後施設に入り学校に上がった彼は、そこで出会う太鼓の魅力に取り憑かれていくようになる 。卒業すると、社会福祉法人南高愛隣会の能力開発センターでトレーニングを積みながら太鼓を続けた。ここには2000年に創設されたプロの太鼓チーム瑞宝太鼓が゙あった。彼もその一員となり、いつかは 太鼓の演奏を仕事としながら、地域社会の中で、普通の暮らしができる様になりたいと思うようになる。そんな希望を叶えるように、彼は結婚し、子供を育てる父親となった。ある日、そんな彼のもとへ世界的な太鼓表現師・時勝矢一路が新曲を持ってやって来た。(2011年作品・106分)

International Family Film Festival外国記録映画部門Finalistグローバル・ソーシャル・チェンジ映画祭 TOP23/文部科学省特選[成人向き|青年向き]/文部科学省選定[家庭向き|少年向き]/厚生労働省社会保障審議会推薦児童福祉文化財

 




 
前作から8年経った瑞宝太鼓が、フランス・ナント市の芸術祭に招待され大舞台で演奏を披露する。大センセーションを巻き起こした感動ステージの陰には想像を超えるような努力の日々があった。その舞台を紹介すると同時に、カメラは、瑞宝太鼓と同様、堂々と社会参加を成し遂げている人、チャレンジドたちの姿を追った。フランス、ドイツ、スウェーデンへと、ロードムービーのように旅するカメラが、自立への道を生きるチャレンジドたちの清々しい暮らしぶりを写しだす。さらに、障がいのある人々へ向けられた過去の社会が犯した過ちに敢えて視線を向け、そこから現在を見つめ直し、インクルーシブ社会の実現に希望を託すドキュメンタリー。映画全体に、指揮者・小林研一郎によるベートベンの交響曲が奏でられる。 (2020年作品・90分)

SILICON Valley Asian Pacific Film Festival(USA)最優秀作品賞受賞/文部科学省選定[成人向き|青年向き]

 

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