Q & A
映画参考リスト
◎道
1954年 イタリア
イタリアの巨匠フェリーニの名作。公開当時、ジェルソミーナは「頭の弱い」などと形容されており、彼女が心慰められる綱渡りの青年には“キ印”という名がついているなど、時代的なものからくる知的発達障がいに対する不理解はあるが、障がいのある人物の心の清らかさを、初めて本格的に愛情を込めて描いた映画の一つといえるだろう。
◎アルジャーノンに花束を
1968年 アメリカ
ダニエル・キイスのロングセラー小説『アルジャーノンに花束を』が原作。知的発達障がいのある青年チャーリーは、脳手術によって、優れた知能を身につけるのだが…。
◎二十日鼠と人間
1992年 アメリカ
30年代の大不況時のアメリカ農村部を舞台にした文豪スタインベックの同名原作を映像化。知的発達障がいゆえに周囲に理解されず、悲劇を迎える大男レニーをマルコビッチが演じた。
◎ギルバート・グレイプ
1993年 アメリカ
出演:ジョニー・ディップ/レオナルド・ディカプリオ/ジュリエット・ルイス
『サイダーハウス・ルール』の名匠ハルストレムのハリウッド進出二作目。主人公ギルバートの弟で知的発達障がいのある少年役のディカプリオの演技が話題になった。
◎フォレストガンプ(一期一会)
1994年 アメリカ
足の早さとその誠実さは天下一品という主人公フォレスト・ガンプには、軽い知的発達障がいがある。主人公ガンプの半生を名優ハンクスが演じてアカデミー6部門受賞したが、アメリカではその知的発達障がいの描き方に批判も多かった。
◎八日目
1996年 ベルギー=アメリカ
実際にダウン症の俳優デュケンヌが主演し、カンヌ映画祭では主演二人が最優秀主演男優賞を獲得した。母親に会うため施設を抜け出した青年と、妻子に愛想をつかされた男のロードムービー。
◎夢だと云って
1998年 フランス
軽い知的発達障がいのある青年ジュリアン。その家族はとてもユニークで、全員でお皿を投げあったり、歌ったり踊ったり。普通とは少々違う形でジュリアンを理解し、楽しく暮らしているのだが…。
◎カーラの結婚宣言
1999年 アメリカ
軽い知的発達障がいのある女性カーラは専門学校で同じ障がいのあるダニエルと出会い、恋に落ちるが、母のエリザベスはそんなカーラが心配でならない。
◎馬鹿が戦車<タンク>でやってくる
1964年 日本
少年戦車兵あがりのサブは聴覚障がいをもつ母、知的発達障がいをもつ弟と村のはずれで三人暮し。彼らを村八分にする村びととのいさかいがたえないが…。過激なタイトル、強烈な風刺、喜劇の形をとりながら、障がいに対する偏見を痛烈に批判した山田洋次監督の初期代表作。
◎どですかでん
1970年 日本
知的発達障がいのある電車好きの少年を狂言回しに、貧しくも人間らしく生きる市井の人々を描く巨匠・黒沢のヒューマンドラマ。
◎静かな生活
1995年 日本
ノーベル賞作家の大江健三郎の同名原作を、義兄にあたる故・伊丹十三が映画化。モデルとなった大江光さんが見て、「あれは僕です」といったそうだ。
◎学校
1996年 日本
『学校』シリーズ第二弾。北海道の高等養護学校を舞台に、社会になじめない少年ふたりの成長を見守る新任教師らの姿を描いた作品。山田洋次監督は、寅さんシリーズ第7作『男はつらいよ~奮闘編』でも知的発達障がいのある少女と寅さんの交流を描いている。
◎まひるのほし
1998年 日本
知的発達障がいのある7人のアーティストたちの創作活動とそれを支えている暮らしの断片を見つめたドキュメンタリー。
◎レインマン
1988年 アメリカ
自由奔放な青年が重度の自閉症の兄と出会って心を開き、忘れていた愛情を取り戻して行く過程を描いた秀作。兄を演じるダスティン・ホフマンの名演とともに、弟を演じるトム・クルーズが、実生活でLD(学習障がい)であり、台本を文字では記憶できないという事実も印象的であった。
テレビドラマ
◎聖者の行進
脚本:野島 伸司 出演:いしだ 壱成/広末 亮子/酒井 法子
◎ピュア
脚本:龍居 由佳里/橋部 敦子 出演:和久井 映見/堤 真一/高橋 克典
◎未成年
脚本:野島 伸司 出演:いしだ 壱成/香取 慎吾/桜井 幸子
◎オンリー・ユー
愛されて 脚本:神山 由美子 出演:鈴木 京香/大沢 たかお/稲森 いずみ
◎ランタナの花の咲く頃に
演出:宮崎 純 脚本:高橋 正圀 原作:長堂 英吉 出演:若松 武/山本 陽子/橋爪 功
◎ちいさな大冒険/ 感激!自分の足で踏みだす旅
演出:宮崎 純 脚本:高橋 正圀 出演:今井 雅之/中江 有里/小林 稔侍